2012/12/15

オンナのカラダ

就職するための活動を、就活
結婚するための活動を、婚活

というように、
妊娠するための活動を、妊活というらしい


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女の人って不思議で
ある一定の年齢から、急に身体を整え始める
実際行動にしてもしなくても、自分の体について考え始める

ちょうど、外見ばかり気にする歳が過ぎたくらいから、自分の内面に目を向け始める

新しい命を宿す宿さないにかかわらず、本能的に母胎を守る習性なのかもしれない


しかし、時々、
身体のため健康のためとやっている、自然何ちゃらとか食事療法とかを力み過ぎて
おい・・それ、つらくないか?と、完全に見失ってしまったかのように見えたりする

良し悪しにかかわらず、大半の女の人は、
物心ついた時から内外ともに、わが身を磨く努力を怠らない、偉大な努力家であると思う

(だが、実のところ、昔からそうゆう人を少し引いて見ていたふしがあったのだけれども・・・)

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無から始まった空洞に、脈打つ自分以外の意思を持つ個体が出来上がり、徐々に育ち大きくなる
それが、過去から未来にかけて、脈々とマトリョーシカの入れ子みたいに続いていき、無限の連鎖になる

生命の発生(誕生)は、思考だけならば、たしかに、面白く、興味がある

ヘソが管になり、つながり
子宮が保育器になり、
肉や水が緩衝材となる

食べたものが、そのまま自分以外の違う生物の栄養にもなり
自分の負の環境が、そのままふりかかる

そうこうしている内に、
ミジンコかエイリアンのような変てこな形から、なんとなくそれなりの形(やっぱり変てこだけど)になる

だが、それ以上になると、興ざめしてしまう

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だが、もう、本当に何かの陰謀かってくらいに
毎日のように、周りの友達や知人が妊娠し出産している
そういう年なのだろう

では、なぜそんなにも、みながこぞってしはじめた妊娠出産について、
自分だけが、微塵も興味が持てないのかを探ることに、興味が出て

機会があったので、有名な助産師の松が丘助産院の宗先生のお話を聞きに行く

三つ子ちゃん

まだ子供でいたい自分にとっては、それに対する関心はあまり変化はしなかったが
穏やかな顔をされた愉快な先生で、妊娠にかかわらず面白い話を聞かせていただいた

だけど、
やはり、私なんかより、当事者の友人らに聞いてもらいたい話だったなとも思った

子供は、相変わらず大の苦手だが、
どの国の誰の子に関わらず
世に生を受けた命が平等の価値であるべきだと思いたいし
腹から出て来たからには、世界を怨むよりは、何かを愛おしく思える人生を歩んでもらいたい
と常々願っている

その最初の器となるのが、母胎であり、また、家族であると思う


だが、結局そんなにツベコベ堅く考えずに

産んじゃえばいいのよと、産んだらすごいわよ、面白いわよ、感動するわよ
大変だとか、自分の時間がなくなるだとか、やりたいこと出来なくなるなんて、そんなの大ウソよ、世界が広がるし、人生も広がる、仕事の能率もあがったし、頭も良くなるのよ
それに自分が今まで欠けてたなんて思ってもいなかったけど、欠けてた所が補われて、何か自分が満たされる感じがした、と
ケラケラ笑いながら話す姿に、拍子抜けする

仕事をしていたので妊娠や出産に、最初は、マイナスなことしか考えていなかったらしいが、
妊娠出産子育てをしたら、なんだ、みんなこんな楽しい良いことを隠してたんだ!と思ったらしい

だから、つべこべ考えずに、いい人がいたら、すぐに妊活すること!
もう、とにかく妊娠しなさい!それから結婚するでいいのよ!
晩婚化している現代において結婚してから作るなんてむしろ大変なんだから、作ってから結婚すればいいのよ!
と愉快に話される

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まずもって、全てのオンナの人に

身体を冷やさず、温めること(冷えは、心の冷えにもつながる)
なるべく早く寝ること(10時には!朝早く起きて、自分の時間として使えばいいと)
食べ物に少しだけでも気にかけること(野菜を中心にした和食がやはり一番よいと)
近い人から大切にすること(まずは、自分の心や体 > パートナーや家族 > 友達 の順)


妊娠したい人や、している人は、特に体を冷やさないことと、就寝時間に気を付けてほしいとのこと

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そして、誰の子に関わらず、子供を育てるということに躊躇しないで、積極的に接してほしいと
連れ子でも、養子でも、乳母でも、兄弟姉妹の子供でも、子供という存在を自分の生活に受け入れてみてくれと
あまり深く思い悩まずに、その生活に飛び込んでもらいたいと

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話を聞いて思ったのだが、
ウチの父の生活パターンが、妊娠したい女の人にもっとも良い生活リズムだった


妊娠した瞬間に、自分の生きている時間を超えた過去と未来がつながる感じなのかな

自分の時間に満たされて、その続きの線を描いてみたくなった時に、きっと興味が持てるのだろうと、なんとなく思った

色んな情報が錯綜する世の中で、健康とか身体に良いとかされる療法や用法が各々で声高に推奨されている
あの先生は、これが一番良いと言っていたが、この先生は、それが一番良くないといっていた
ということに、出くわすことも多い

それに、自然何チャラとか、食事療法や、なんとか運動を真面目にやっている人ほど
ひどくつらそうだったりして、やめた方が、健康に良いんじゃない?と思ってしまう


ゆるく力が抜けている方が、何をしたかよりも素敵な楽しい人生をおくれるんじゃないかと、
ふわ~と愉快にお話しされる先生の肩越しに、井草の香りを嗅いだ気がして、そんなことを思った


移動遊園地

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