2014/08/23

時間の寄付 (vol.8)

さて、一概に、homelessのボランティアといっても、ありとあらゆる種類がある

何せ、サービスがすごいので
変な話、自分で提案して新しいvolunteer事業を持ち込むことも出来る
自分の特技を生かしたものを新設できるわけだ

たとえば、私なら陶芸教室とかもできたりする…

ボランティアで働いている人も様々で、高校生くらいから、定年後の人(80代の方にもお会いした)、
イケてるお兄ちゃんから、低所得者層の人までいる。

もちろん、中間層の働き盛りの歳の人もいる。

最初、驚いたのは、
わざわざ休みの日に、遊びざかりの若い子たちが、ボランティアをしていることである

カナダの履歴書では、ボランティアの項目があり、それを職歴として書くことができる。
仕事を探している人や職歴がない人が経験として印象を良くするために書けるのである。
また、こちらの高校では、卒業するための必須単位として、ボランティアをしなければならない。また、大学生や大学院生も専攻によっては、必須単位になってくる学生もいる。
かといって、別に慈善ボランティアである必要はないので、どこでするかは、自分で選べるらしいが。


2011年あたりの統計によると
熱心な信者は、年間平均して232時間volunteerをしているが
そうでない人でも、142時間している
(もちろん、言うまでもなく0時間の人もたくさんいる。これは、volunteerをしている人を対象にした数字)

だが、実際のところ
週に1,2回程度、お昼だけ配給を出している教会に関して見ていると
ほぼ95%の確立でその教会に通う信者で、残りは5%は、奉仕する代わりに食事をもらいに来る人だったりする

だが、毎日様々な支援をしているfirst united churchでは、教会の名と建物は変わらないが、すでに礼拝の場所さえ椅子も取っ払われて、簡易シェルターと憩いスペースとして開放されていたりするため、そもそも通いの信者すらいない。
なので、united church系(同じchristianだが、ちょっと宗派が違うらしい)の信者も働いてはいるだろうが、それ以外のChristianや、全くそうではない人もたくさんいる。
(礼拝の場に椅子があった頃の様子
椅子に沢山のhomelessが寝ている)


それから、そこのシェルターなどを利用している人などが、ボランティアで入っていたりするところもある。


さて、言うまでもなく、慈善事業は、ボランティアだけで成り立っているわけではなく、もちろん沢山のスタッフが雇用され、働いている。
ボランティアだけでは、荷が重すぎることが多いからである。
逆を言えば、ボランティアの登録人数はかなり多いが、実際に定期的に入るとも限らず、仕事が不安定になるため、スタッフが自ずとメインで働き、そのサブ的な感じでvolunteerが存在するわけである。

以前にも書いたが、慈善団体は、非営利団体になるため、利潤はないが、運営費としての資金は必要である。
見ていて思ったのだが、慈善非営利団体がvancouverの雇用をかなり生んでいると思う
もしもかしたら、
homelessや低所得者層が激減して、慈善団体の必要性がなくなってしまったら、かなりの失業者が出るのではないだろうか

それにより、新たにhomelessが増え、また、慈善団体が機能し始める…という、堂々巡りの社会システムに陥っている気がしてしまうのは、私だけだろうか…

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