2016/03/26

マウロよ、お前はプライベートガイドか?(March.16th, from Lima to MachuPicchu ) vol.2

14時フライトだと、ギリギリで間に合う時間なので、それ以上の変更がないことを祈り、やっとこさ搭乗。
(写真は、飛行機の機内食の箱)

リマは標高154mとそれほどではないが、行き先のクスコは標高3390mと一気にあがる

今回の旅で一番心配していたのが、高山病だっただけに(それ以上に、実際は色々あったが…)、飛行機に乗ったあたりから、ビビりなために、心臓がバクバクしてしまって、
どうしよー、クスコに着いた途端に吐くのかなー…とか心配していた

ちなみに、去年ペルーに行ってきたK子さんから、予防薬の残りを1人1.5錠ずつ(日本人は体が小さいので1日2回半錠服用)をもらっていたので、前日の夜から飲み始めてはいた。
(空港の正面の風景)

しかし、着いてみると、薬のおかげか
息切れしやすいものの、全くもってなんともなく、むしろ元気で拍子抜けしてしまう

クスコの空港に降りると、これまた驚異のタクシーキャッチの嵐


(写真の、ワラワラしている人混みはタクシーキャッチ)

実は、オリャンタイタンボに向かう前にクスコでしなければならないことがあった
その1、3日後の国際線の航空券の予約
その2、高山病予防薬を買う
その3、クスコのホテルで大きな荷物を預けて、マチュピチュ3日分の荷物をもっていく

フライト遅滞の為に時間ギリギリな中、間に合うのか?と話しながら空港を出ると
カタコトの日本語と英語でストーカー並みに付いてくるタクシードライバーが1人いた

…それが、マウロとの出会いでした

日本人は、カモネギに見えるのはわかるけど、あまりのしつこさに、こちらも折れる。(ちなみにペルーのタクシーのキャッチもマウロほどしつこい人は珍しく、大概は1,2度断るといなくなる。)
(マウロに連れて行かれる2人 笑)


ま、実のところ、こちらには日本語より英語の方が得意な人がいるのだけどね。

マウロの強引さに、まずは空港からホテルへ行く間に、航空券を買う為、amaszonas(航空会社)の路面店に寄ってもらう。
薬局にも寄ってもらおうとしたら、マウロが
今、大丈夫なら、薬はいらないよ。と
たしかに、マチュピチュはクスコより1000mは低くなる。

ホテルまでの間に、今日、マチュピチュまで行くと言う話になり、電車の時間を聞かれて、言うと
ギリギリじゃん、という話になり、
ここからマウロの値段交渉が入った
片道約2時間のオリャンタイタンボまで行くというのだ
しかも3日後のマチュピチュからの帰りも迎えに来ると言い出した

タクシーか乗り合いバスを探す時間もないし、値段次第だとこちらも交渉に入るが、もう時間もないし、少し高めだが、まーいいかと交渉成立

さて、ここから、マウロの謎なタクシーガイドツアーが始まるのだった

ホテルに荷物を預けてから、タクシーに乗り込み
いざ、出発

オリャンタイタンボまでは、山道になる

カモネギの私たちをマウロは、上機嫌で道中を色々ガイドしてくれながら行くことになる
しかし、景色は本当に綺麗で、壮大な山並みと長閑な農村、牧草地、ジャガイモ畑など、リャマやアルパカはもちろん、普通の家畜もたくさんいた
何か気になるものを見つけるとマウロに聞けば、大概のことは詳しく教えてくれた

その上、ビューポイントやお土産物屋さんなどにまで停めて観光しだして、
え…時間に間に合うの?と不安になり、聞くと、
大丈夫!と相変わらずのマウロペース



(写真はマウロ観光で寄った所 笑)

(写真の紫の花は、マウロが教えてくれた古くからインカで貴重な栄養素の高い食用の植物として育てられているタルウィ<ケチュア語>、ルピナスの一種)

(アルパカの毛を紡ぎ、染色したもの)

(染色のために使う、天然の染料)


この時、マウロに聞いて始めて知ったのだが、
クスコからオリャンタイタンボへの山間部だけの話か定かではないけど、土地がフリーだというのだ

だから、誰でもが好きな土地を見つけて確保し、私有地として、家や畑を作れるらしい…

それって、すごくないか?
え、私、移住したいんだけど!とマウロに言うと、来なよーと笑っていた

高山地帯では、ほとんどが自給自足をしている様で、都市部と違い(都市部も生活費は、子供が2人いる1家族で1日$30そこそこで十分らしいが)、ほとんどかからないのだろう

列車は19時発、オリャンタイタンボ付近になるにつれて、日が暮れて、電灯もないので真っ暗な山道になる

真っ暗だろうと山道だろうと、容赦なくスピード出すのがペルー式です

ガイド付きの珍道中のタクシーは、ギリギリセーフの発車20分前くらいに駅に到着したのだった

→つづく

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